はじめての一人暮らしにドキドキととウキウキが止まらない。せっかくならおしゃれで素敵な部屋にしたいけど、実際どうしていいかわからないという人はとても多いのではないでしょうか。
はじめてに限らず一人暮らしの部屋でどう家具やインテリアを選ぶかはとても悩むポイント。
そこで今回は一人暮らしの家具選びのコツとポイントを3つのトピックに絞って解説していきたいと思います。
是非お部屋の家具選びやコーディネートの参考にしてもらえればと思います。
1.まずはベッドの位置と種類を抑える
一人暮らしのインテリアを決めるに当たって、まず抑えておきたいのはベッドの位置と種類です。
というのも一般的な一人暮らしの間取りで多いワンルームや1Kでは、実はベッドを置ける位置というのはかなり限られます。
一般的な一人暮らしの間取りでは、実はベッドの置ける位置は多くても2種類、場合によってはここにしか置けない、というケースもよくあります。

ベランダに通じる窓の前やクローゼットの扉の前など、よく見てみるとおける場所ってかなり限られてるんだね。
インテリアというと、ついついソファーやテーブルなどのアイテムに目が行きがちですが、一人暮らしの部屋の中で一番のボリュームを占めるのがこのベッド。
まずは、ベッドがどう置けるかを考えてみることはとても大事なポイントです。
ベッドを置く場所がきまったら、どんなベッドを置くかも決めてしまいましょう。
一般的なベッドは以下の5種類です。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、部屋の条件や生活スタイルに合わせたものをチョイスしましょう。
①脚付きベッド
・最も一般的なベッド。種類も多く、値段の幅も広いので選びやすい。
・高さがやや低いのもを選ぶとソファー代わりにも使える
・ベッドの下にほこりが溜まりやすいので定期的に掃除が必要
②収納付きベッド
・ベッドの下に収納がついているベッド。
・洋服など持ち物が多い人や、部屋に収納が少ない人にオススメ。
・ベッドの位置がやや高くなりがちなので、選ぶ際は部屋の他の家具との兼ね合いを考える
③ローベッド
・ベッドと床の隙間がないタイプのベッド。
・床に直接置くので、ラグなどを敷いて床に直接座る人は空間を一体的に使える。
・ベッド自体が低い分圧迫感が少ない
・ベッド下の通気性が低いので、カビなどを防ぐために定期的なお手入れが必要
④ソファーベッド
・掛ふとんを外して折りたたむとソファーのようになるベッド。
・1台でベッドとソファーの両方を兼ねられる。
・ベッドの中に折りたたむ為の機構が埋め込まれているので、ベッドの寝心地がイマイチ
・布団や枕をどかして折りたたむのが面倒なので、実際に使ってみると活用していないケースも多い
⑤ロフトベッド
・机や収納と組合せ、ベッド部分が2階になっているベッド。
・少ないスペースに色々な機能が纏まっているので、空間を効率的に使えるが、圧迫感も大きい
・天井との距離が近く寝るときに窮屈さを感じる、階段や梯子を登るのが大変、特に値段が安いものは軋みが激しいなど使ってみると不満がでる場合も多い

④と⑤は実際に使ってみると不満がでるケースが多いよ。おしゃれな部屋にしたい場合は①〜③をチョイスするのがオススメだよ。
2.部屋の大まかなゾーニングを決めよう
ベッドの位置が決まったら、生活スタイルに合わせて、ゾーニングを決めていきましょう。
細かくどの製品を置くかは一旦おいておいて、具体的にその部屋でどういう風に生活するのかをイメージしていきます。
具体的には以下の家具を、分の部屋のどこにどこに置くかをイメージしてみましょう。
・テーブル
・椅子
・ソファー
・テレビボード
・棚
もちろんここに書いてある家具は、すべての人に必要なものというわけではないので、あくまでもゾーニングの目安として考えます。
ベッドの位置は決まったので、残りのスペースを使って「ここはくつろいだりゴロゴロするリビングスペース」「ごはんはここで食べる」「ここは仕事をするスペース」といった場所を決めていきます。
もちろん一人暮らしの部屋のスペースは限られているので、それぞれのゾーンは互いに重なり合うことになると思います。
その中で絶対必須になるアイテムと、複数の用途を兼ねられるスペースを部屋の間取りと合わせて考えていきます。
例えば、
・テレワークでパソコンを置くテーブルと椅子は必須→ごはんを食べるスペース・勉強するスペースと兼用
・ゲームが趣味で大きなテレビでゲームができるスペースがほしい→ベッドをローベッドにしてベッドをソファー代わりにする
といった形で、欲しいスペースと実際のスペースが折り合うポイントを探していきましょう。
3.インテリア選びの3つの鉄則
ここからは実際に家具を選んでいくときのポイントとなりますが、はじめて1人暮らしを始めるに当たっては大きく3つの鉄則があると言われています。
家具やアイテムの選択肢はほとんど無限といっていいほどありますが、はじめての一人暮らしでは、まずはこの3つの大きな方針を頭にいれておくが、素敵なお部屋づくりへの近道となります。
□部屋のカラーを統一する
1つ目のポイントは、部屋のカラーを統一することです。
SNSや雑誌などで紹介している「おしゃれで素敵な部屋」を見てみると、そのほとんど全てはインテリアのカラーが統一されています。
一般的な一人暮らしのインテリアで推奨される色数は3〜4種類といわれています。
これよりも色数が多くなると、統一感のない雑然とした印象になりやすくなります。

カラーの統一は、予算に限らず行うことができるので、一人暮らしを始めるときはイチバンのポイントだよ。
ここで注意しなければならないのは、一人暮らしの部屋の場合、3〜4種類の色のうち床や建具の木で1種類、壁や天井のクロスで1種類、既に色が使われていること。
これを考慮に入れないで家具を選んでしまうと、結果的に沢山の色数が部屋の中に溢れる統一感のない部屋になってしまいます。
多くの部屋の場合、壁や天井のクロスは白、床や建具の木色は統一された1色になっているので、この2種類を基準にしてポイントとなる色を足してあげるのが良いでしょう。
木の色はメープル系の明るい木の色、ダークウォルナット系の濃い木の色などがあり、部屋選びの段階であれば好みの色を選んだほうがよいですが、他の条件との兼ね合いもあるので悩ましいところです。
木の色が決まっているのであれば、家具はその木の色に合わせるのがオススメです。
例えば、以下のような色使いが考えられます。
【カラーコーディネート例1】
壁や床のクロスの色:白
床や建具の色:ダークウォルナット系の濃い木の色
ソファのフレーム:ダークウォルナット系の濃い木の色
ソファーの張地:グリーン
ラグの色:グリーン
カーテンの色:白ベースにグリーンのアクセント柄
大きな本棚の色:ダークウォルナット系の濃い木の色
カラーボックスの色:白
【カラーコーディネート例2】
壁や床のクロスの色:白(壁の一面のみ淡いブルー)
床や建具の色:メープル系の明るい木の色
ソファのフレーム:メープル系の明るい木の色
ソファーの張地:ブルー
テーブルの色:メープル系の明るい木の色
カーテンの色:白ベースにブルーのアクセント柄
大きな本棚の色:メープル系の明るい木の色
カラーボックスの色:メープル系の明るい木の色
チョイスする色は自分の好きな色で構いませんが、特にグリーンやブルーは、自然や海といったイメージを連想させ、落ち着いた居心地のいい部屋にしやすいオススメのカラーです。
また、グリーンやブルーの寒色系の色は後退色とも呼ばれて部屋を広く見せる効果があります。
逆に赤やオレンジなどの暖色系の色は進出色と呼ばれ部屋を狭く見せてしまうので、使うとしたら柄などで取り入れて面積を絞る使い方がオススメです。

赤が好きな人はポイントとなる部分に差し色として使うのがオススメだよ。
色数はあくまでも面積の大きい家具やインテリアの色の目安なので、部分的に違った色を差し込むことは必要です。
また、複数の色を使うときは、アースカラーなど同系色の色に揃えることでも統一感を生み出すこともできます。
□実は重要な照明のチョイス
インテリアというとついつい家具に目が行きがちですが、実は照明選びが部屋の印象を大きく左右する大事なポイントです。
その中でも、ぜひ抑えておきたいのは「色温度」と呼ばれる光の色味です。
照明の色は(細かく分ければもっとありますが)大きくは、温かい暖色系の「電球色」と白みがかった「昼白色」があります。
「昼白色」は、オフィスの照明や昔の蛍光灯などの色をイメージしていただくとわかりやすいですが、賃貸住宅の照明は基本的にはこの「昼白色」の照明を使っているパターンが多いです。
それに対して電球色は、ややオレンジがかった温かい色が特徴。安らぎ感やくつろぎ感を演出するのに最適なのがこちらの電球色なので、メインの照明はこちらの電球色にするのがオススメです。
照明自体を変えなくても、蛍光灯や電球を変えるだけでよいので、あらかじめ部屋に照明がついていた、またはもともと使っていた照明をそのまま使いたいという場合にも簡単に部屋の印象を変えることができます。
ただ、電球色は勉強や作業、メイクなどには向かないので、机の上のタスクライトや洗面所の照明は、昼白色にするなど使い分けが必要です。

更に余裕があれば、ペンダントライトやスポットライトなど、照明器具自体を変えてみるとさらに効果的だよ。
□はじめから揃えすぎない
はじめてのインテリア選びの最後のポイントが、「家具ははじめから揃えすぎない」ことです。
新しい新生活に向けての準備は、不安と期待感の両方が混在して、最初からすべてを揃えようとしてしまいがちです。
しかし部屋は生活しながら形づくられていくもの。
後になって「こうしておけばよかった」「買ってみたものの意外と使わなかったし邪魔になった」ということも少なくありません。
また、家賃や敷金・礼金、引越し費用から家具代など、新しい暮らしにはかなりのお金がかかります。
何度も引越しをしている私の経験や、引っ越しをした友人・知人の多くが口を揃えていうとこは、「急いですべての家具を揃えてなくてもよかった」ということです。

ホントこれははじめて一人暮らしした人が口を揃えていうこと。住んでみないとわからないことは沢山あるからね。
ベッドやカーテン、照明器具などそれがないと生活できない家具家電はもちろん最初から揃えておく必要がありますが、それ以外の家具は、優先順位をつけてすぐに必要のないものは、時間をかけて徐々に揃えていくことをオススメします。
そうすることで、部屋の雰囲気や広さにあった最適な家具を選ぶこともできるので、結果的に部屋がおしゃれで居心地のよいものになりやすいです。
自分にあった、自分だけの居心地のいい部屋。
皆さんの部屋がそんな素敵な部屋になることを願っています。

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